ですので、一概におすすめは出来ないのですが、エクストリームなことだけに、やってみたいという方の後押しになれば、と成功例をここに記して見たいと思います。
今回犠牲に…いや換装されたのは私の友人のXPS8700。彼からの依頼は「CUDA使いたい!グラボ換装して!」ということでした。ではなぜ、グラボをまず換装しなかったのか。それには深い理由があります。
XPS8700は電源のオプションがありません。460W固定です。まあそれはまだ我慢したとしましょう(もちろん、力不足なのですが)。しかし、出ているコネクタが頂けない。PCI-e電源12Vが6ピンで2つ。これはよろしくない。NVIDIAのGPUを積もうと思えば、どう頑張ってもGTX760まで、しかも760も多くのメーカーが6pin×2ではなく8pin×1を採用していますので、自ずとGTX750Tiに制限されてきます。
今回は、高画質動画のエンコードなどの用途に使用する、ということなので、やはりGTX770、780あたりが欲しい。となれば、必然的に6pin×2では対応できないのです。もちろん、6pin→8pin変換や、4pin+4pinを8pinに変換する、などといったコネクタも販売されていますが、これを使ってしまうと安定性が著しく低下する。なので、電源を換装することになったのです。
では、本題の換装について。結論、出来ました。搭載した電源は「Seasonic Platinum 760W」TSUKUMO eX.にて、2万ちょいでした。電源二万……。Platinum認証電源なので、致し方ない。高負荷長時間に耐えるには日本製コンデンサ積んでるのも必須ですしね。
高級電源なだけあって、色々と豪華です。まず、電源に袋とかついてきます。一体、電源を組み込んだあとどうしろというのでしょう。
気を取り直して、早速新しい電源を。
こんな感じです。さすが高級電源。エアフローの向上のため、すべてのプラグが差し込み式になっています。まあ、形をよく見れば間違うことは無いので大丈夫です。右上のスイッチは静音モードと冷却優先モードの切り替えスイッチです。ですが、静音ファンが付いているので、冷却モードに入れてもかなり静か。
こちら、旧電源を抜いたあとのXPS8700さん。どことなく寂しそう。大丈夫、すぐに前より2cmも長い電源入れてあげる。 ……そう、今回入れる電源は、今まで入っていた電源に対し、2cmも長いのです。これは怖かった。
ケーブルを挿し終わったので、筐体の方に。結局、写真中央下、赤いケーブルの部分(MB電源24pin)は入れるときにどうしてもDVDドライブのSATAと干渉したので、頑張ってケースの中に入れてからつなぎました。
15分以上にも渡るSATAケーブルとの干渉戦争を制し、無事電源設置完了。メーカー製なので、ここで電源がつかないのでは無いかとかヒヤヒヤしてましたが、電源をつないでみたところ、無事MB上のメンテナンス用通電確認LEDが点灯しました。一安心。
最大の懸案であった電源の長さ。割と余裕があって、拍子抜け。ですが、このすぐ左のDVDドライブのSATAと前述のように干渉したので、そこだけが大変でした。まあ、どうしても入らなかったらDVDドライブを空きベイに移す、ということも考えられなくもないですが、そうすると手動で開閉(ケースのボタンが使えない)ことになるので、極力避けたいところ。
さて、これで完成です。今回導入した電源は760Wのかなり大型(物理的にも)電源でしたので、これ以上大きな電源は、少し形の違う扁平な電源以外に無いでしょう、まず。ですので、一般的な電源ユニット(PSU)は入ると考えていいと思います。
XPS8700の電源を交換したことで、XPS8700に割と自由度が出てきました。残念ながら、PCI-e x16が1ポートしか無いので、SLI環境などは組めませんが、GTX780 Tiなどはちゃんと積めることになります。
ちなみに、テストとして筆者の所持しているGeForce 750 Tiを外してつけてみましたが、きちんと動作しました。つまり、変なディテクション機能で制限している、といったことはないようです。
<<感想>>
じゃじゃ馬高飛車高貴なお嬢様を攻略したあとの気分です。やってやったぜ。
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