2017年5月11日木曜日

行政境への想い (このポストは別途サイトにまとめる予定です)

bord3r maniaX

行政区への誘い

世の中には、実にたくさんの行政区分があります。この日本に限っても、大きくは国から始まって、都道府県、市区町村、町丁。その他にも字、条などレアな行政区分も残る地域があります。また、昔の町名等を冠すなどして、現在の地方行政団体としては消滅したものの、その片鱗を見ることの出来る地域などもあります(例えば、多摩川を挟んだ地域には東京都と神奈川県で同じ地名が残っていることが多い。左岸、東京都調布市布田ー右岸、神奈川県川崎市多摩区布田や、神奈川県川崎市多摩区北部地域に多数存在する菅〜という町名。菅稲田堤、菅、菅野戸呂、菅馬場、菅北浦・・・・・・)。
このように、行政区分、そしてその名称は大変味わい深いものです。

行政境とは?

行政区がたくさんあればあるほど、生まれてくるのが「行政境」です。あまり耳慣れない言い方でしょう。それもそのはず、私が言い出した、とまでは申し上げませんが、この言葉を積極的に使っている方は少ないように見受けられます。多くは「県境」「市境」「区境」という言い方をすることと思います。ですが、現在居住している地域が区と市の境目、都と県の境目など、なんとも言い様のない境目に多く接する地域であり、東京都との境目を県境と呼ぶのも、都境と呼ぶのも、些か抵抗があったので、この言葉を一律で採用することとしました。
もちろん、県境、市境と言えばそれが都と県の境であろうと、世田谷区と川崎市中原区の境であろうと、通じることでしょうし、自分もそのように使うこともありますが、ここでは「行政境」という言葉に統一しておきます。
閑話休題、その行政境、この日本には当然数え切れないほど存在します。それは時にひっそりと、合図もなく訪れ、時に堂々たる標識によって示されます。高速道路を走っていると分かりやすいですね。高速道路にはたいてい、市単位、県単位の境目で市や県のイメージ、市花などと共に大きな看板が設置され、旅人を出迎えてくれます。

行政境への誘い

行政境に魅力を感じたことがありますでしょうか。今、この文章を読んでいる貴方は少なからずその魅力に気付いていらっしゃるのかも知れません。行政境というものは、そこに表示が無く、地図を覚えているなどしなければ、全くのノーヒントで引かれているといってもいいでしょう。もちろん、アフリカの旧植民地ほど機械的に引かれていない場合が多いですが、それでも地面に線が引いてあるでもなし、1cm先、2cm手前に引いてあったとしてもわかりっこありません。
 そんなつかみ所のない行政境ですが、地図を見れば厳然とそこに在ります。行政境を跨げば、鍛えたワザで勝ちまくり、仲間を増やして次の街へ。体半分東京都入りなんてことも可能です。

行政境表示のたのしみ

見えないけれど、確かにそこに在る「行政境」を可視化してくれる一番分かりやすいものがこの行政境表示(標識)でしょう。先に高速道路での例を出しましたが、ネームド道路(と、勝手に呼んでいますが、〜〜街道などです。)であれば、たいていこの行政境表示が設置されています。大きな規格の道路ですと、その表示も大変大きく目立つものになりますので、市章、区章、あるいは県章や県花など、目にも楽しい表示が多くなります。
もちろん、これら大きく表示される場合は楽しいのですが、一方で大変ひっそりとした表示もあります。一体なぜここに?と考えるのも楽しいです(よく調べると旧街道だったり、小さい道ながら幹線道路の側道として機能している、など様々です)。そんなひっそりとした表示は見つけた喜びもひとしおになります。
 そして、表示がない境目も大変多く存在します。見出しに反するようですが、これも楽しいものです。確かに、そこに標識の形は在りませんが、必ず緑(だったり、青だったり、茶色だったり。アレの規則ってなんなんですかね)の番地表示はありますから、それを見て気付くことも出来ますし、市外局番が変わっていることを店ののぼりなどを見て感じることもあるでしょう。
自宅近くにも東京都と神奈川県の境目というかなり大きな差であるにも関わらず、表示も無ければ、目立った境界になりそうなものもない場所があります。しかし、よくよく調べると、用水路が地下化されていて、昔の地図と照らしながら境を歩くと、不意にその地下水路が地上に上がるところに出会えます。

私と行政境

なぜここまで行政境にハマったのか、思い返してみますと、生まれ育った地が関係しているように思います。私はとある地方都市で生まれ、育ちました。中核市レベルの街の中心に近いところで育ち、普段の行動圏内に市境はありませんでした。たまの休みに父親が車で山など連れて行ってくれる際にだけ、市と郡の境を跨ぐ機会を得たのです(現在はその境目は合併によりただの市内の町境になりました)。私は父親にねだって車を降り(車を駐めさせて頂いたGSはまだ営業しているだろうか)、右半身を郡部、左半身を市部に、不思議な高揚感を味わったものです。
それから時は流れ、ひとり上京し、突然「境目だらけ」の環境に放り出されました。東京、神奈川の行政区の小さいこと。歩いて5分で隣の市。その境目から5分でまた違う市。そんな場所でした。小さい頃味わったあの不思議な感覚にまた、出会ってしまったのです。
更に、地元とは異なり、こちらには「区」という存在までありました。郡やら、字やらが残っているような場所になじんでいるものですから、「区」というだけで嬉しかったのです。かくして、私は完全に行政境オタクと化したのです。

2017年5月1日月曜日

Spotify 学割プランが割とひっそり開始していたので。

 日本でのサービス開始から半月ほど遅れてSpotifyを使い始め、最近ではPlayStation4、Android、iPad、mac、デスクトップと随所でBGMにするようになってきたので、思い切ってSpotify Premiumに上げてみました。
 といっても、ちょうど思い立った時は2ヶ月無料お試し期間が設定されていましたので、軽い気持ちでスタートしました。

 Spotify Premiumはfree版の上位版という見方は当然できますし、実際そうであることは間違いないのですが、free版をそこそこ長く使ってきて、アップグレードしてみて感じたのは、「あ、別のサービスだ」ということでした。
 というのも、Freeは「スキップ回数に制限がある」「CMが挟まる」「強制シャッフル」「オンライン限定」「音質はそれなり」というキャップが設定されています。スキップ回数の制限以外で、なにか思い当たる既存サービスがあるように思いませんか?

 そう、Free版はさながら音楽専門のラジオ局のようなサービスです。もちろん、Spotifyのキャッチコピーは「音楽発見サービス(Spotify公式ページのタイトルより)」ですから、運営のための広告は抜きにして、強制シャッフル、スキップ制限がかかっていても充分に、というよりそちらの方がより「Spotifyらしい」とも言えるでしょう。

 一方、Premiumは前述の制限がありません。また、PC版での再生時間の制限もありません。Spotifyは課金することによって、「ラジオ局」から「音楽オンデマンドストリーミングサービス」へと変身するのです。実際、Premiumに加入している現在でもプレイリストを適当にシャッフル再生している時間も長いです。

 というわけで、Spotify FreeとPremiumの違いを理解の範囲で書いてみましたが、ここに魅力を感じて課金するもよし、Freeが合っているという人は利用するだけでも広告収入は生まれるでしょうし、利用してみるのもよいでしょう。

 さて、ここまで来てやっと表題に言及となるわけですが、Spotify Premiumは月額980円(2017/05/01現在、日本国内において)です。そんな中、Premiumと同様のサービスを月額480円と半額以下で利用できる「Spotify Premium学割プラン」がひっそりと開始されていました。学生である自分は当然こちらに移行してきました。

 この学割プランはSheerIDの学認サービスで連携できるので、日本国内でも.ac.jpドメインのアドレスを持っている大学であれば多くが対応している学認システムを利用できるので、特に難しい設定や資料の撮影や送付を行う必要なく、登録が完了します。
 また、一般Premiumの無料期間中に移行手続きを行えば、無料期間満了まで待ってから自動移行してくれるので、無料期間キャンペーンが開催中であればその分お得です。

 ではでは、Spotifyの無料プランと有料プランの吟味も含めて、お試しいただければと思います。別に回し者じゃないけど。